
車の板金修理費用はいくら?その場ですぐ料金がわかる方法を伝授

車にキズや凹みができてしまった際、多くの方が板金塗装を検討するでしょう。
しかし、板金塗装に関してあまり知識がない場合、様々な不安が出てくるかと思います。
「板金修理って結局いくらかかるの?」
「業者によって修理費用が違うって本当?」
そのようなお悩みを解決するため、当記事では板金塗装による修理費用の相場を業者ごとにお伝えしたうえで、安く・高品質に直すコツも合わせて紹介していきます。
もくじ

【業者別】板金塗装にかかる値段
板金塗装を依頼できる業者は以下の通りです。
- 修理工場
- カー用品店・ガソリンスタンド
- ディーラー
それぞれの業者によって、特徴や修理費用の相場が違ってきます。
各業者の特徴と合わせて解説していきます。
修理工場の場合
修理工場に板金修理の依頼をした場合にかかる費用は以下の通りです。
損傷の程度・箇所・大きさによっても変わってきますのであくまで目安となります。
【擦りキズの場合】
修理箇所/擦りキズのサイズ | 10㎝程度修理費用(目安) | 20㎝程度 | 20㎝以上 |
ドア | 約1~2万円 | 約2万5,000円 | 約6万円~ |
バンパー | 約5,000円~1万円 | 約3万3000円 | 約5万円 |
フェンダー | 約5,000円 | 約2万5,300円 | 約3万円~ |
↑バンパー:20cm程度が33,000円。20cm以上で30,000円。範囲広い方が安いように見えるのでご確認をお願いします。
【凹みキズの場合】
修理箇所/凹みのサイズ | 10㎝程の凹み | 20㎝程の凹み | 20㎝以上の凹み |
ドア | 約2万5,300円 | 約3万円 | 約6万円 |
バンパー | 約1万円 | 約2万円 | 約3万円 |
【ドアミラーの修理費用】
修理箇所 | 修理費用(目安) |
ドアミラーカバーのキズ | 約2,000~5,000円 |
ドアミラーカバー破損 | 約1万円 |
ドアミラー割れ | 約1万円 |
ドアミラー動作不良 | 約2万円 |
【フレーム修正費用】
フレーム修理費用(目安) | 約10万~100万円 |
修理工場に依頼するメリットとして、コストを安く抑えることができるという点があげられます。
なぜなら、修理工場はメーカー純正品にこだわらず、社外品やリサイクルパーツ、リビルトパーツ、準純正部品などを使って修理をしてくれるからです。
前述の社外品やリサイクルパーツ、リビルトパーツ、準純正部品は、メーカー純正品と比べて約20~30%ほど低い価格で販売されることが多いです。場合によっては半額以下で販売されているようなパーツもあるため、トータルの工賃を大幅に抑えることができるのです。
それぞれの保証内容については修理工場・パーツ・走行距離などでも変わってきますが、
しかし、幅広い車種や、年式の古い車でも対応できるため安心して利用することができます。
それぞれのパーツの特徴について詳しく知りたい方は「安く高品質で板金塗装してもらう3つのコツ」の章をご参照ください。
修理工場に依頼するデメリットは、工場によって技術や価格、営業時間などに違いがあるため店舗選びが難しい点が挙げられます。
依頼先選びに迷ったなら保険会社と契約をしているDRS工場(高品質の修理サービスを提供することが保険会社に認められている整備工場)や、ディーラーと契約を結んでいる板金塗装工場への依頼に依頼するとよいでしょう。ただし、保険会社の紹介客やディーラーの修理が優先されることもあるため、作業に時間がかかる場合があります。
カー用品店、ガソリンスタンドの場合
カー用品店、ガソリンスタンドに板金修理の依頼をした場合にかかる費用は以下の通りです。
損傷の程度・箇所・大きさによっても変わってきますのであくまで目安となります。
【擦りキズの場合】
修理箇所/擦りキズのサイズ | 10㎝程度 | 20㎝程度 | 20㎝以上 |
ドア | 約1万~2万5,000円 | 約4万円 | 約8万円 |
バンパー | 約1万~2万円 | 約3万~4万円 | 約4万円 |
フェンダー | 約1万~2万円 | 約3万~4万円 | 約5万円 |
【凹みキズの場合】
修理箇所/凹みのサイズ | 10㎝程の凹み | 20㎝程の凹み | 20㎝以上の凹み |
ドア | 約4万円 | 約4万~5万円 | 約8万円 |
バンパー | 約2万円 | 約3万円 | 5万円~ |
【ドアミラー修理費用】
修理箇所 | 修理費用(目安) |
ドアミラーカバーのキズ | 約7,000円 |
ドアミラー割れ | 約5,000円 |
ドアミラー動作不良 | 約1万円 |
【フレーム修正費用】
フレーム修理費用(目安) | 約10万~100万円 |
修理工場と同じく純正品にこだわらないのであれば、カー用品店やガソリンスタンドを選んでも良いでしょう。
カー用品店なら各メーカのパーツがある程度揃っていますので、あらゆるメーカーに対応できます。また、ガソリンスタンドに修理を頼めば、迅速な修理を期待できるでしょう。
どちらもディーラーほどの手厚いサポートはありませんが、短時間で即日終わることもあるため、キズが軽度であったり急いでいるような方にはおススメです。
また、チェーンやフランチャイズ系は最低料金が統一されているため、修理工場ほど店舗毎の大きな差はありません。
店舗が日本全国に存在しており、気軽に依頼できるという点も魅力です。
ディーラーの場合
ディーラーに板金修理の依頼をした場合にかかる費用は以下の通りです。
損傷の程度・箇所・大きさによっても変わってきますのであくまで目安となります。
【擦りキズの場合】
修理箇所/擦りキズのサイズ | 10㎝程度 | 20㎝程度 | 20㎝以上 |
ドア | 約3万~4万円 | 約4万~6万円 | 約10万円 |
バンパー | 約1万5円~2万5,000円 | 約2万5,000~4万円 | 約8万円 |
フェンダー | 約4万~5万円 | 約5万~6万円 | 約6万円~ |
【凹みキズの場合】
修理箇所/凹みのサイズ | 10㎝程の凹み | 20㎝程の凹み | 20㎝以上の凹み |
ドア | 約6万円~ | 約7万円~ | 約8万円~ |
バンパー | 約2万~3万円 | 約3万~5万円 | 約6万円~ |
【ドアミラー修理費用】
修理箇所 | 修理費用(目安) |
ドアミラーカバーのキズ | 約5000円~1万円 |
ドアミラーカバー破損 | 約1万円 |
ドアミラー動作不良 | 約2万円~ |
【フレーム修正費用】
フレーム修理費用(目安) | 約10万~100万円 |
ディーラーに依頼した際の修理費用は、修理工場・カー用品店等に比べ割高になります。
上記の業者と違いディーラーでは、補修パーツとしてメーカーの純正部品を使用するからです。
純正品は、メーカーが自社の規格に合っていると保証した上で販売する製品です。
部品単体に保証が付いていることからも、確実な修理を求めるならディーラーでの修理を選択するのがおススメです。
タイヤとガソリン以外、全ての部品に純正品が存在します。
また修理工程自体も、メーカーが定めた厳格な基準の元で進められるので、安心感があります。熟練した整備士が担当してくれますので高品質なサービスが期待できるでしょう。
しかし、「ディーラー内に板金塗装のための設備がそろっていない」、「ブースがいっぱいになっている」等の理由で、ディーラーでは修理をしてもらえない、という可能性もあります。
その場合、「依頼を引き受けるのはディーラーだが、実際に修理するのは板金工場」という可能性もありますので注意が必要です。
ディーラーが依頼する工場ですのでクオリティに関しては心配無用ですが、修理代にディーラーの取り分が上乗せされ割高になってしまうので、修理を任せる際は一度確認するようにしましょう。
安易なDIYは高くつく可能性も
小さなキズや凹みであれば、DIYでの修理も可能です。
具体的に、以下のような損傷ならご自身での修理も難しくないでしょう。
- ・水をかけたら見えなくなるようなキズ
- ・触っても引っ掛かりがないようなキズ
- ・手のひら大の浅いへこみ
コンパウンド、パテ、タッチペンなどを使って修理をすることもできます。
車のDIY製品を多く出している99工房の補修ナビは、愛車のDIY補修について参考にできますので確認してみましょう。
しかし、一般の方が安易にDIYすることで、余計にキズが目立つようになったり、凹みが深くなる恐れがあります。
せっかくDIYの道具を揃えたのにもかかわらず、キレイに修理できず、結局業者に依頼することになりかねません。
その際、無理なDIYのリカバリーのため、修理費用が上乗せになることもありますのでご用心ください。
安く高品質で板金塗装してもらう3つのコツ
安価でありながらキレイに修理してもらうためにはコツがあります。
- ・優良業者を選ぶ
- ・必要最低限の箇所のみ直す
- ・社外品・リビルトパーツを使用する
上記のポイントについて、それぞれ解説していきます。
優良業者を選ぶ
業者選びは非常に大切です。
なぜなら、同じ修理業者の中でも費用・技術にかなりの差があるからです。
まず費用面ですが、複数の業者に見積り依頼をするという方法が有効です。
複数の業者に見積もり依頼をすることで、最適な修理費用を自ら選択することができます。
現在では、Webサイトから簡単に見積り依頼することができるサービスも存在します。
車検証をもとに車の情報や、損傷具合を入力するだけで見積り額が算出されるため、自宅に居ながら見積もりを出すこともできるため、選択肢の1つとしておススメです。
AI見積もりを試してみる!
見積もりの依頼に関して不安がある方は、車の修理費用の見積もりを無料でシミュレーションする裏ワザ!で詳しく説明しておりますのでご参照ください。
次に技術面ですが、こちらはどうしても施工者の腕に左右されるところがあるため、口コミを確かめる、というのが一番ベストな方法になります。
また、提携修理(DRS)工場に指定されている工場であるか、というのも一つの判断基準となります。DRS工場というのは、保険会社が優良認定した修理工場で、保険使用の有無にかかわらず紹介してもらえます。高品質な修理が保険会社によって保証されているため、保険に加入している場合は利用してみるのも良いでしょう。
さらに裏ワザとして、高級車・新車が止まっている修理工場では、整備士の技能に信頼が持てる可能性があるという点も挙げられます。
そのような車の修理を手がけている修理工場は、高級車を含む正規ディーラーからの仕事をメインに受けている可能性が高いためです。
あくまで参考程度の指標となりますが、こちらも一つの判断基準となるでしょう。
必要最低限の箇所のみ直す
次に「安さ」にこだわるのであれば、必要最低限の修理も可能です。
車検に通ることを目的とし、全体を修理するのではなく凹んだ箇所のみを部分的な修理で済ませば、当然コストを抑えることができます。
修理工場の場合、一箇所だけ直して欲しいという要望にも柔軟に答えてくれます。
そのため、大きな凹みと小さな傷が混在しているような場合に、目立つ大きな凹みのみを修理するという手段を取るなど、様々な選択ができます。
「完璧は求めない」という方は、ディーラーよりも修理工場に依頼すると良いでしょう。
社外品・リビルトパーツを使用する
また、社外品、リサイクルパーツ、リビルトパーツ、準純正部品の取り扱いをしている業者に頼むことで、高品質でありながら安価な修理が期待できます。
それぞれのパーツの特徴は以下の通りです。
パーツの種類 | 特徴 |
社外品 | 自動車メーカーの純正品を製造している工場が、メーカーのマークを入れずに、純正部品と同じ仕様で製造・販売している工場製のパーツのこと。純正品とほぼ変わらない品質の物が多い。 |
リサイクルパーツ(中古品) | 使用済の車から取り外され、機能と安全性が確認された上で、クリーニングや修繕が施された中古パーツのこと。組み立てなおす必要がないため安価で手に入る。 |
リビルトパーツ | 使用済みの車から取り外した部品を分解して、修理、交換、クリーニングを施した上で、組み立てたパーツのこと。新品同様の性能が期待でき、比較的長く使用できる。 |
準純正部品 | メーカーのロゴが入らないだけで純正部品と同等のパーツ、または、各メーカーが第2ブランドとして展開しているブランドから出ている商品のこと。(トヨタ、日産、マツダ、三菱が展開している)クオリティは純正同等で、価格が純正より安い。 |
車両保険を利用する際に確認すべき2つのこと
板金による修理が必要となり、車両保険の利用を検討する方もいることでしょう。
その際には、
- ・今回行う修理に車両保険が適用されるか
- ・翌年の保険料がどのくらい上がるのか
について把握しておくことが大切です。
車両保険は、事故、盗難、自然災害、いたずらなどによる自分の車の損害に対して修理費などが支払われる保険です。ただし、板金修理が必要な場合でも、加入している車両保険の補償範囲外では適用されないことになりますので注意しましょう。
また、保険を利用した場合、基本的に翌年の保険料が上がってしまいます。
そのため、板金の見積り額が少額なのであれば、保険を使用せず自費で直した方が経済的と言えるでしょう。
逆に、パーツ全体が凹んでいるような損傷や、複数個所の修理が必要な場合、必要な費用が10万円を超えるケースも出てきます。その場合、まとまった資金の確保のために保険利用を検討してもよいでしょう。
ただし、加入している保険内容や、特約によっても補償対象が変わってきますので、一度ご自身の契約する保険会社に確認してみましょう。
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見積りの流れは以下の通りです。
- ①サイトにアクセス!画面の指示に従って情報を入力
- ②お車の写真を撮影またはアップロード
- ③見積もり算出!その場で修理・買い取りの依頼も可能
下記の項目で、実際の操作画面を見ながらより詳細な流れをお伝えいたします。
【簡単】見積もりの3つの流れ
①サイトにアクセス!画面の指示に従って情報を入力
まずはカーテンダーのホームページにアクセス。
「AI見積りサービス」の画面から、【ご利用開始する】ボタンをクリックすると、「お車の所在地登録」という画面表示になります。
見積り依頼したいお車の所在地を入力してください。
郵便番号or住所を入力したら、続いてお車の詳細情報の入力です。
車検証の下中央にあるQRコードを撮影することで、情報の入力が完了します。
カメラを横向きにして明るい場所で撮ることがポイントです。
もし 車検証が手元にないという方は以下の内容をご入力ください。
- ・メーカー
- ・モデル
- ・型式
- ・グレード
- ・初年度登録
- ・ボディーカラー
- ・走行距離
- ・MTもしくはAT
- ・駆動
- ・損傷具合(キズ・へこみ・割れなど)
入力が終わりましたら、お車の写真撮影へと移ります。
②お車の写真をアップロード
お車の全体の様子がわかるよう、写真のアップロードをお願いいたします。
キズ・凹みのある箇所の写真だけでもOKです!
最高6枚(正面、右前方、右後方、後側、左後方、左前方) をアップしていただくことができます。
【お車撮影時のポイント】
- ・お車との距離を1~2mに保ち撮影
- ・カメラは横向きにし、地面と水平になるよう撮影
- ・キレイに撮れるような明るい時間帯に撮影
- ・キズの状態がハッキリ見えるよう撮影
写真のアップロードが完了しましたら、「AI査定をはじめる」ボタンをクリック。
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③見積もり算出!その場で修理・買い取りの依頼も可能
このように損傷個所の検知、修理にかかる金額、買取金額等を算出いたします。
勿論そのままカーテンダーに修理、買取のご依頼をしていただくことも可能です。
「AI査定額」を前提として、修理を進めさせていただきますのでお任せください。
修理実績
まとめ
本記事では、板金修理にかかる費用について紹介いたしました。
お伝えした板金費用に関しては、あくまで目安となりますが、損傷箇所・損傷状態によっても費用にバラつきが出るので、まずは複数業者で見積りしてもらうことが大切です。
また、安く簡単に修理を済ますためには、依頼する業者を選ぶことが大切であるということもおわかりいただけたかと思います。
業者選びのために必要な合い見積もりの一つとして、上記でご紹介した「カーテンダーのAI見積もりサービス」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
その場ですぐに見積額・買取金額がわかり、そのまま板金修理やお車の買い取りの依頼までスムーズに行っていただけます。
「板金修理の値段が知りたい」「愛車の修理依頼をしたい」「車を売却したい」とお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
長年、培ってきたノウハウをもとに安心・安全のサービスをご提供させていただきます。

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