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車の「えくぼ」は自分でDIY修復できる!4つの修理方法と使う道具を解説

車の「えくぼ」は自分でDIY修復できる!4つの修理方法と使う道具を解説

知らず知らずのうちに、車には「えくぼ」ができてしまうことがあります。「洗車をしているときにえくぼを見つけた」「よく見るとボンネットやドアなどさまざまな場所にえくぼがあった」など、お困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

えくぼの修理は業者に依頼することもできますが、軽度であれば自分でDIY修理をすることもできます。修理道具もさほど高額ではありません。当記事では、

・えくぼのDIY修理について
・修理で使用する道具
・自分で出来る修理方法4つ
・車両保険が使えるか

等について解説します。愛車にえくぼができてしまい、どのように修理すべきか迷っている方は、ぜひご参考ください。

車の「えくぼ」とは

車の「えくぼ」とは、車のボディにできる小さな凹み、くぼみのことです。衝撃が加わったなどで、ボディの表面が正常な面に比べ凹んでしまってる状態です。

ボンネット・ドア・ルーフなど、ボディのさまざまな場所にえくぼができることがあります。人が笑うとき、頬にできる小さなくぼみである「えくぼ」に似ていることからこう呼ばれています。

えくぼができる原因は?

車にえくぼができる原因として、主に以下のような要因があげられます。

・落下物
・雹(ひょう)や霰(あられ)
・走行中の飛び石
・他車や壁との接触
・駐車時にドアをぶつけられる(ドアパンチ)
・いたずら

など、車内からでは感知できないような軽い衝撃でも、小さなえくぼができることがあります。「気付いたらいつの間にか多数のえくぼができていた」というケースも少なくありません。

えくぼは自分でDIY修理できる?

軽度なえくぼであれば、自分でDIYで修理することもできます。ここでは、DIY修理の特徴、修復可能な範囲について解説します。

「熱」や「力」を使い自分で修理可能

鉄素材には、熱を加えた後に急速に冷却すると、元の形に戻ろうとする特性があります。

さらに、引っ張ったり、叩いたりして力を加えることで、元の形に近づけることもできます。こうした熱や力を利用し、従来の塗装を活かしたまま修理する方法は「デントリペア」や「粗だし板金」とも呼ばれます。修理道具も手軽に揃えられるため、素人でもDIYに挑戦しやすい修理方法です。

板金塗装よりも仕上がり良好

ボディの修復方法としてポピュラーなのが「板金塗装」です。

板金塗装では大きな損傷も修復可能ですが、凹み箇所を研磨し、パテを塗り、再塗装することになりますので、技術の低いスタッフが担当したりすれば再塗装面が不自然に目立つことがあります。

また、板金塗装は大掛かりな設備を使い手間がかかるため、修理費用も高くなりやすいです。一方、今回紹介する熱や力を利用した修理方法は、従来の塗装を活かしたまま修復を行うため、板金塗装よりも自然な仕上がりとなることが多いです。

修復可能な範囲

以下のような軽度なえくぼであれば、熱や力を利用し、DIYで修理することが可能です。

・大きさ10cm以下のえくぼ
・傷やひび割れがない
・鉄素材などの熱を利用できる素材

一方で「10㎝を超える大きなえくぼ」「凹みだけでなく傷やひび割れまで生じているえくぼ」ですと、今回紹介する修理方法では対応できず、「板金塗装」や「パーツ交換」などを検討する必要がでてきます。

えくぼの修理で使用する道具

えくぼの修理で使用する道具として、代表的なものは以下の6つです。

・革手袋
・ヒートガン(もしくはドライヤー)
・冷却スプレー
・バキュームリフター(ブリッジ型引っ張り工具 )
・板金用ハンマー
・デントリペアツール

なお、これらすべての道具を揃えなければならない訳ではなく、修理方法によって使う道具の組み合わせが異なります(詳細は後述)。ここではまず、それぞれの道具の特徴や価格について解説します。

革手袋

ヒートガンでボディを加熱させるため、火傷をしないように「革手袋」があると心強いです。ゴム素材ですと熱でゴムが溶けてしまうことがあるため、熱に耐性のある革素材を選びましょう。

革手袋の価格は、1,000~2,000円程度です。

ヒートガン(もしくはドライヤー)

「ヒートガン」は、高温の熱風を放出するガンタイプの工具です。

機能的にはドライヤーと似ていますが、ドライヤーの場合は最高温度が140℃程度(吹き出し口から3cmのところの温度)であるのに対し、ヒートガンは300℃以上の高温をキープできます。ドライヤーでも代用できますが熱するのに時間がかかるため、ヒートガンを使った方がスムーズに作業を進められ効率的です。

ヒートガンの価格は、2,000~8,000円程度です。

冷却スプレー

瞬時に温度を下げることのできるスプレーです。ヒートガンで熱したくぼみを急速冷却するために使用します。

冷却スプレーの価格は、500~1,000円程度です。

バキュームリフター(ブリッジ型引っ張り工具 )

「バキュームリフター」は、吸盤の力を使い、えくぼの凹みを手前に引っぱり出せる道具です。ヒートガンで温めた状態で使うと、スムーズに引っぱり出せることが多いです。

なお、バキュームリフターにはいくつかタイプがあり、オーソドックスな吸盤が一つの円型タイプですと、サイズの小さなえくぼを引っ張り出せないことがあります。

小さなえくぼを引っ張る場合は「ブリッジ型引っ張り工具」と呼ばれるタイプのバキュームリフターがおすすめです。ブリッジ型であれば、中央のネジ式の吸盤を使い、小さなえくぼでもネジを抜くように引っ張り上げられます。バキュームリフターの価格は、2,000~4,000円程度です。

板金用ハンマー

「板金用ハンマー」は、えくぼの裏側を叩くことで、えくぼの凹みを押し出すことのできる道具です。板金用ハンマーは一般的なハンマー(金槌)より柔らかく、色々な形状があるのが特徴的です。

板金用ハンマーの価格は、2,000~5,000円程度です。

デントリペアツール

「デントリペアツール」は、細いロッド状の工具です。形状の異なる数本のロッドがセットとして販売されていることが多いです。

ボディの隙間などからロッドを差し込み、えくぼの裏側から力を加えて押し出します。上記の板金用ハンマーの原理は似ていますが、こちらはハンマーのように叩くわけではなく、ロッド(棒)で押すというイメージです。

デントリペアツールの価格は、3,000円~1万円程度です。

自分で出来る修理方法4つ

車のえぐぼを自分で修理する場合、主に4つの修理方法があります。以下の表に、修理方法、使用する道具、難易度をまとめます。

修理方法使用する道具難易度
熱を利用して修復・ヒートガン
・冷却スプレー
・革手袋
バキュームリフターで引っ張る・ヒートガン
・バキュームリフター
・革手袋
板金用ハンマーで裏から叩く・ヒートガン・板金用ハンマー
・革手袋
デントリペアツールで押す・デントリペアツール
・板金用ハンマー
(必要に応じて)

※作業前には「洗車」をする

どの修理方法を採る場合でも、作業前にはえくぼ周辺をよく洗車し、汚れを落としてから作業開始してください。砂やほこりなどが付着していると、熱風で変色したり、こびりついたり、擦れたりすることがあり、ボディにダメージを与えてしまいます。

以降では、この4つの修理方法について、具体的な手順を解説していきます。

熱を利用して修復

以下の手順で作業を進めます。

1.ヒートガンでえくぼ周辺を熱する(ヒートガンの場合5分程度、ドライヤーの場合は30分程度、温めすぎると変色につながるため注意)
2.温め終わったらすぐに冷却スプレーで冷却
3.何度か1と2を繰り返す

鉄素材の元の形に戻ろうとする特性から、軽度であればこれだけでえくぼが消えることがあります。1回では上手く戻らない場合でも、何度か繰り返し行えば戻ることもあります。

バキュームリフターで引っ張る

以下の手順で作業を進めます。

1.ヒートガンでえくぼ周辺を熱する
2.バキュームリフターをえくぼ付近に固定する
3.バキュームリフター中央にある取っ手を回し、ネジを引き抜く様に少しずつ引っ張り上げる
※「ブリッジ型引っ張り工具」タイプのバキュームリフターを想定した手順です。

注意点として、強く引っ張りすぎると、凹みが反対に「盛り上がり」になってしまうことがありますので、力加減に注意しながら少しずつ引っ張るようにしてください。

板金用ハンマーで裏から叩く

以下の手順で作業を進めます。

1.ヒートガンでえくぼ周辺を熱する
2.えくぼを裏側から板金用ハンマーで少しずつ叩く
3.再びヒートガンで温め直し、叩くを繰り返す

この修理方法は、えくぼを裏側からハンマーで叩ける状況である場合のみ行うことができます。えくぼを外に押し出すよう裏側からハンマーで叩き、フラットにしていきます。

作業はハンマーで叩くだけですのでシンプルですが、力加減が難しく、強く叩きすぎると周囲に凹凸ができてしまうことがあります。一回一回表面を確認しながら、少しずつ丁寧に叩いていくのがポイントです。1度で直らない場合は、再びヒートガンで熱し直し、また叩くを地道に繰り返します。

デントリペアツールで押す

以下の手順で作業を進めます。

1.隙間からデントリペアツールのロッドを差し込む(隙間が狭い場合は、プラスチックのク錆びを入れるなどして隙間を作る)
2.凹みの裏側にロッドが届いたら、ゆっくり押して凹みをつぶす
3.押しすぎて凹凸ができてしまった場合は、板金用ハンマーで周囲を叩き滑らかにする

えくぼを外に押し出すよう裏側からロッドで押し、フラットにしていきます。デントリペアツールで凹みをつぶす場合、「の」の字を書くようにつぶすとキレイに仕上がりやすいです。力を入れ過ぎると凹みが盛り上がり、凹凸になってしまうことがありますので、ゆっくりと細かく押していくのがポイントです。

仕上がりを重視するならプロの業者へ

ここまで記載したように、車のえくぼは自分で修理することもできます。しかし素人が行う作業はなかなか上手くいかないことも多く、作業前と作業後であまり状態が変わらないこともあります。さらに、以下のように状態がより悪化してしまうこともあります。

・ヒートガンで加熱しすぎて塗装が傷んでしまった
・強く引っ張りすぎて、凹凸が余計に目立つようになった
・道具の使い方を誤り、傷を付けたり、塗装を剝がしてしまった
など

素人の作業にはこうしたトラブルがつきものであり、状態をより悪化させ、ミスした部分を修復するのに余計なお金が掛かってしまうケースも少なくありません。

プロの業者に依頼すればそうしたリスクを防げ、プロとしての水準の仕上がりを期待できますので、確実に修復したい場合は最初からプロの業者に依頼するのが賢明です。

業者に依頼した場合の修理料金(デントリペアの場合)

えくぼの修理をプロの業者に依頼した場合、修理料金の目安は、えくぼ1箇所あたり約1万~2万円です(デントリペアの場合)。デントリペアでの修理は、板金塗装での修理よりも料金が安めです。作業時間も短く、小さなえくぼであれば数十分程度で作業完了します。

板金塗装になると高額になる

10cm以上の大きなえくぼや傷や割れのあるえくぼの場合、デントリペアでは修復できず、板金塗装での修理となることがあります。板金塗装は塗装ブースなどの設備を使うため高額になりやすいです。

損傷個所にもよりますが、ボンネットやバックドア(トランク)の板金塗装は、修理料金が5万円以上となることが多いです。パール系色のような3層構造の塗装の場合は、さらに料金が数万円上乗せされることがあります。


えくぼの修理に車両保険は使える?

えくぼの数が多数あったり損傷が大きい場合などには、修理費用が高額になることがあります。そうした場合、「車両保険」を使って直すことは可能なのでしょうか。ここでは、えくぼの修理と車両保険の関係について解説します。

「一般型」はほとんどのケースで保険適用となる

車両保険には、適用範囲の広い「一般型」と、適用範囲を狭め料金を安くした「エコノミー型」の大きく2タイプがあります。一般型、エコノミー型どちらのタイプでも、以下のような原因で付いたえくぼは保険適用となります。

・他車との衝突・接触
・いたずら
・飛来中または落下中の他物との衝突(飛び石など)
・竜巻・洪水・高潮
・雹(ひょう)や霰(あられ)
・火災

など。以下のような原因で付いたえくぼは、一般型では保険適用となりますが、エコノミー型では保険適用外となることがあります。

・あて逃げ
・転覆・墜落
・単独事故
・自転車との接触
・動物との衝突・接触

など。たとえば、単独事故で壁などにボディをぶつけたことでえくぼができてしまい、契約している車両保険が「エコノミー型」であった場合、保険を使って直せないことがあります。

等級ダウンに注意

車両保険を使用すると、等級がダウンし、次年度以降の保険料が高くなります。等級ダウンには「1等級ダウン」と「3等級ダウン」があり、事故のタイプによって決まります。

事故のタイプ等級への影響
水害、水没、飛来中または落下中の他物との衝突など1等級ダウン
他車との衝突、単独事故など3等級ダウン


仮に3等級ダウンとなると、次年度以降の保険料にどのような影響があるのでしょう。ソニー損保のシミュレーションで計算すると、たとえば 現在の保険料が3万円、現在の等級が10等級の方の次年度の保険料は2万9,000円となります。

この場合で、えくぼを保険で修理し「3等級ダウン」となると、次年度の保険料は4万8,000円となり、1万9,000円ほど値上がりすることになります。

また、向こう6年間の保険料で計算すると、車両保険を使わなかった場合は6年間で16万3,000円となりますが、「3等級ダウン」となった場合は22万8,000円となり、65,000円もの差額が発生することになります。


修理でも買取でも!カーテンダーにお任せ

『カーテンダー』は、事故車買取実績ナンバーワンの株式会社タウが手掛ける修理買取サービスです。長年事故車を専門に扱ってきたノウハウを基に、最適な修理方法を提案し、熟練のスタッフの手による確実な修理を行わせていただきます。

今回紹介したようなえくぼ、凹み、傷などの修理も承っており、たくさんのお客様からご好評を頂いております。またカーテンダーでは、修理だけでなく「事故車買取サービス」も行っており、「えくぼが多いので修理はしたくない」「修理せずに買い取って欲しい」という要望にもお応えできます。

まとめ

今回解説したように、車のえくぼは素人が自分でDIY修理することもできます。

しかし、えくぼの修理作業は、シンプルではあるものの力加減などが難しく、人によって仕上がりに差が生じやすいです。初めての方やあまりDIYに慣れてない方が作業すると、えくぼが余計に悪化し、酷い見た目になってしまうことがあり、下手をすると査定でマイナスになるほどの損傷として残ることもあります。

そのため、あまり自信がない方の場合は、無理して自分で修理するよりも最初からプロの業者に依頼したほうが賢明です。カーテンダーはえくぼの修理に関する質問やご相談も受け付けておりますので、愛車に付いたえくぼについてお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。メールフォームや24時間フリーダイヤルでもご相談を承っております。

カーテンダーでは創業25年以上の経験を活かして、お客様に最適な修理を提案いたします。
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