エンジン警告灯が点灯したときの対処法・原因・修理費用について解説!
「エンジン警告灯がいきなり点灯した!どうしたらいい?」「エンジン警告灯が点いているけど、気にせず走ってもいいの?」上記のようにお困りではありませんか?
エンジン警告灯が突然点灯すると、「どう対処したら良いのか」「何か大きな故障につながったりするのではないか」と不安になりますよね。
エンジン警告灯がついている時は、放置せず直ちに安全な場所で停車するようにしましょう。エンジン警告灯の点灯を無視して走り続けると、エンジンストップなどの問題を引き起こす可能性があります。
当記事では、エンジン警告灯が点灯した時の対処法やエンジン警告灯の概要、点灯する原因などについて解説。記事を読むことで、エンジン警告灯が点灯した際に慌てず冷静に対処できるようになるでしょう。
もくじ
エンジン警告灯が点灯したときの対処法2ステップ
まさに今点灯して困っている方のために結論からお伝えすると、点灯したらまずは安全なところに車を停車する必要があります。
その後、ディーラーや整備工場に、エンジン警告灯が点灯した旨を伝えましょう。それぞれの内容について詳しく解説していきます。
1:安全なところに停車する
まずは落ち着いて、安全なところに車を停めましょう。急いで路肩などに停車するとさらなる事故を招く可能性があるため、駐車場などの安全なスペースまで移動します。
高速道路にいる場合は、一般道に出て安全な場所を探しましょう。点灯した状態で長い間高速道路などを走り続けていると、事故が起こるリスクが高まります。
2:ディーラーや整備工場に相談する
安全なところに停車できたら、まずは車の状態をチェック。異常が出ていないかを確認しましょう。とはいえ一般的なドライバーの方が車を見ても、どこに異常があるのかは見抜けないケースがほとんどです。
明らかな異常が見られない場合は整備工場やディーラーに連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。整備士などのプロであれば、専門的な器具を用いてエンジン警告灯の点灯理由を特定可能です。整備工場などに連絡する時は、以下の3つを必ず伝えるようにしましょう。
・現在どこにいるのか
・走っている間に気になることはなかったか
・エンジン警告灯の点灯に気づいたのはいつか
2つ目の「気になること」の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・車が正常に加速しない
・ABS(アンチロック・ブレーキシステム)やESC(横滑り防止装置)がストップした
・車の変速に違和感がある
・キーレス機能に異常が見られる
・エアコンがうまく作動しない
・エンジンからガタガタという音がする
・エンジンのパワーが小さい
・エンジンが突然ストップした
・エンジンがかからない
・ブレーキに違和感がある
・ドアロック機能に異常が見られる
・異音がする
・異臭がする
整備工場などに連絡する際は、上記をぜひ参考にしてみてください。
エンジン警告灯が点いたり消えたりするときの対処法
上記では、エンジン警告灯が点灯したときの対処法について解説しました。
基本的にはエンジンが点灯したらすぐに安全な場所で停止すべきですが、場合によってはエンジン警告灯が点灯したり消えたりすることもあります。例として、「エンジンのかけ直しを行ったら点灯しなくなった」というケースや「走っている間に点いたり消えたりを繰り返す」というケースが挙げられるでしょう。
上記の場合、「一度は点灯したものの、今は消えているから問題ないのでは」と思う方も多いかもしれません。しかし、そのままの状態で放置して走行し続けるのは危険です。今は問題なく運転できていても、後に大きな故障につながる可能性があるため、一度ディーラーや整備工場で点検を行ってもらうことを強くおすすめします。
「現在点灯していないのであれば、点検をしてもらっても原因が特定できないのでは?」と考えた方もいるでしょう。しかしディーラーや整備工場では、過去に車に対して発生したエラーの履歴を遡ってチェック可能です。今は点灯していなくても、以前エンジン警告灯が点灯した際に起こっていた不具合をチェックできるため、ご安心ください。
ちなみにエンジン警告灯が点灯したり点滅したりしている車に関しては、車検も受けられません。2017年に厳しくなった検査基準によって、エンジンやブレーキなどの異常を知らせる警告灯がついた車は車検を受けられないルールに変更されたためです。
安心して車検を受けるためにも、早めに点検・修理を実施しましょう。
エンジン警告灯はエンジン制御系の異常を知らせるランプ
エンジン警告灯が点灯した時の対処法についてわかったところで、エンジン警告灯の概要についておさらいしておきましょう。
エンジン警告灯は、車のメーターパネルにある警告灯のうちの一つです。主に、スピードメーターの近くに位置します。エンジン制御系に異常が起きた際に点灯します。エンジンを模した黄色い形となっており、エンジンチェックランプやエンジンマークのランプと呼ばれることもあります。エンジン制御系に問題がなければ、エンジンを動かした時だけ点灯し、その後ランプが消えます。
つまり、エンジンをかけてしばらくしても光っていたり、車を走らせている間にエンジン警告灯が光ったりした場合は、車に異常がある可能性が高いと言えるでしょう。
ちなみに車には、エンジン警告灯以外にもさまざまな警告灯が存在。それぞれの警告灯は、赤・黄色・緑のいずれかの色で点灯するシステムとなっています。赤色はすぐにでも停車しなければならない状態を示し、緑色は安全な状態を表すものです。黄色は、赤と緑の中間。赤ほどまずい状態ではないものの、すぐに点検した方が良いという状態を示します。
エンジン警告灯は黄色いランプであるため、すぐに大きな事故へつながる可能性は低いものの、速やかに点検を実施した方が良い状態を表しています。ちなみにエンジン警告灯は、ドライバー自身が消すことはできません。点灯の原因となっている不具合を解消する形でしか消灯できないシステムとなっています。
エンジン警告灯が点灯する原因5選
上記ではエンジン警告灯の概要について解説しましたが、ではなぜエンジン警告灯は、突然点灯することがあるのでしょうか。
エンジン警告灯は基本的に、車に搭載されたセンサーが異常を検知した際に光るものとなっています。特に最近の車は、昔よりもたくさんのコンピューターやセンサーが取り付けられているため、警告灯が点灯する原因も以前より増えつつあります。
エンジン警告灯の点灯を引き起こす具体的なセンサーの例としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・O2センサー
・アクセルポジションセンサー
・イグニッションセンサー
・エアフローセンサー
・バッテリーセンサー
上記のセンサーに不具合があると、エンジン警告灯が点灯することになります。
センサーに異常が発生すると、快適な運転が難しくなったりエンジンストップに繋がったりすることがあるため、すぐに対処しましょう。上記センサーの不具合を見つけるためには、専門的な知識が欠かせません。一般のドライバーの方ではチェックできない部分であるため、必ずプロの整備士などに見てもらいましょう。
1:O2センサー
エンジン警告灯が点灯する理由として一番多いのが、O2センサー系のトラブルです。O2センサーとは、酸素濃度を計測するセンサーのことです。車に適した燃焼状態をキープするために取り付けられています。
O2センサーが壊れると、エンジンの燃焼状態が計測不可能となります。するとアイドリングの際、エンジンが正常に回転しなくなったりエンジンが止まってしまったりする事態に。
さらに、燃料を過度に消費するようになって燃費が悪くなったり、マフラーの触媒部が異常なほど熱くなったりするということにも繋がります。
2:アクセルポジションセンサー
アクセルポジションセンサーとは、アクセルの踏み込みや加速を測るセンサーのことです。
アクセルポジションセンサーに異常が発生すると、エンジンの回転数などに悪影響が生じ、安全な走行が難しくなります。具体的には、トランスミッションが正常に変速しなくなったり、アクセルを踏み込んでもエンジンの回転が上がらなくなったりするのです。
最悪の場合事故につながるリスクもあるため、早急な点検が必要となるでしょう。
3:イグニッションセンサー
イグニッションセンサーとは、エンジンの点火を制御するセンサーのことです。
近年の車は点火するタイミングがコンピューターで制御されているため、エンジン点火の際に異常が検出されるとエンジン警告灯が点灯します。エンジン点火に異常がある状態で放置していると、エンジンがストップする危険があるため、早めに点検を実施しましょう。
4:エアフローセンサー
エアフローセンサーとは、エンジンの中に送り込む空気量を計測して、燃料の噴射量を調整するセンサーのことです。
エアフローセンサーが壊れると、計測した空気量と実際に送り込まれる空気量に違いが生まれ、エンジン吸気系にトラブルが引き起こされることがあります。また、燃料の噴射が正確に行われなくなったことでパワーが出にくくなることにもつながるでしょう。
5:バッテリーセンサー
バッテリーセンサーとは、バッテリーの動作に問題がないかをチェックしているセンサーのことです。
バッテリーを交換した際にバッテリー端子がうまく接続されていなかったり、バッテリーが上がったりした際にエンジン警告灯が点灯します。バッテリーセンサーに異常があると、バッテリーの電圧が下がったり、エンジンがかからなくなったりすることに繋がるでしょう。
エンジン警告灯が点灯した際にかかる修理費用は3,000円〜4万円
エンジン警告灯が点灯した際に支払うことになる費用は、3,000円〜4万円程度です。大きな差があるのは、異常があった場合となかった場合で行う作業が変わってくるためです。
まずエンジン警告灯が点灯したら、ディーラーなどに診断を依頼する必要があります。診断によってかかる費用は、3,000〜6,000円程度。異常が見られなかった場合でも、こちらの料金は発生します。ここで異常が見られたら、修理や交換を実施することになります。
たとえばエンジン警告灯の点灯原因として最も多いO2センサーの交換が必要であった場合は、診断料や工賃をすべて含めて3〜4万円程度かかります。修理を依頼する先としては、整備工場やディーラーが一般的です。
修理の内容によっては、カー用品店でも対応できる可能性はあります。しかしエンジン警告灯の診断は、専用の機器を用いて行う専門的な作業であるため、整備のことを熟知したディーラーや整備工場に依頼した方が安心感は高いでしょう。
ディーラーは交換の際、純正パーツしか使用できないため、おのずと料金も高くなりやすい傾向にあります。一方で整備工場の場合、比較的安価な社外品パーツも利用できるため、費用を抑えやすいと言えます。少しでも修理費用を安くしたい方は、整備工場に依頼しましょう。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
エンジン警告灯が点灯したら、すぐに安全な場所で停車し、ディーラーや整備工場に連絡しましょう。連絡する際は、エンジンに起きた異常や異臭、異音などの気になる点を伝えるとより的確な指示を得やすくなります。
一度点灯した警告灯が消えたからと言って、油断はできません。異常が残り続けている可能性が高いため、早めに点検や修理を依頼しましょう。エンジン警告灯が点灯したまま放置して走行を続けると、事故や故障のリスクが高まるだけでなく、車検も受けられなくなってしまいます。
カーテンダーでは創業25年以上の経験を活かして、お客様に最適な修理を提案いたします。
電話・フォームからお気軽にお問い合わせください。
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