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ヘッドライトが割れた、故障した!修理費用の相場と安く抑えるテクニックを解説

ヘッドライトが割れた、故障した!修理費用の相場と安く抑えるテクニックを解説

車のヘッドライトの故障にはさまざまなパターンがあります。

「ヘッドライトの電球が点灯しなくなった」
「塀にこすってカバーが傷ついてしまった」
「事故に合いヘッドライトが割れてしまった」

など、パターンによって修理方法が異なり、修理費用も変わってきます。軽度であれば電球交換するだけで済む場合もありますが、ユニットを丸々交換するとなれば10万円以上の費用が掛かることも。

当記事では、

・故障パターン別の修理方法と修理費用
・ヘッドライト修理を依頼できる業者と費用相場
・自分でヘッドライトのバルブ交換をする方法
・修理費用を安く抑えるテクニック

等について解説します。愛車のヘッドライトが故障してしまい、どのように修理すべきか迷っている方は、ぜひご参考ください。

ヘッドライトが故障していると罰則の対象になることも

ヘッドライトには「前方の視界を確保する」「相手に自車の存在を知らせる」等の役割があります。夜間や視界の悪い場所を走行する際には必要不可欠なものであり、故障した状態で走行すると交通事故を誘発する危険性があります。

また、ヘッドライトが故障した状態で走行すると「整備不良」という違反行為にあたり、罰則の対象ともなります。違反点数1点、罰金7,000円が科せられます(普通車の場合)。車検上でも問題となり、ヘッドライトが割れ、光が漏れていたりすると、車検時の光量基準を満たせず不合格となることがあります。

交通ルールを守るためにも、ヘッドライトが故障した場合は、すみやかに交換や修理をする必要があります。

【故障パターン別】修理方法と修理費用目安

ヘッドライトの故障にはさまざまなパターンがあり、それぞれで修理方法や修理費用が変わってきます。ここでは、以下4つのパターンにわけ、修理方法や修理費用を解説します。

・電球が切れているパターン
・割れているパターン
・本体が故障しているパターン
・軽い傷が付いたパターン

電球が切れている場合はバルブ交換

ヘッドライトの電球(ランプ)は消耗品であり、寿命を迎えれば点灯しなくなります。

電球が切れた場合は、電球の付いている「バルブ」を交換することで対処します。バルブ交換は作業自体はさほど難しくはなく、素人が自分で行うこともできます(詳細は後述)。

バルブ交換は、電球のタイプによって費用相場が変わります。以下の表に電球タイプ別の費用をまとめました。

電球タイプ特徴電球交換の費用目安(電球+工賃込み)
ハロゲンランプ古くからあるフィラメントが発光するタイプの電球。価格は安いが、発熱量や消費電力が多く、寿命は短い(約800時間)。1990年代以前の古い車で多く採用されていた。1,000~5,000円程度
HID「キセノンヘッドライト」「ディスチャージヘッドライト」とも呼ばれる。フィラメントがなく、空中放電を起こすことで発光する。ハロゲンランプよりも明るく、寿命は長め(約2000時間)。1990年代頃より普及が始まった。1万~2万円程度
LED発光ダイオードを使ったライトであり、この3種の中で、最も消費電力が低く、寿命も最も長い(3万時間以上)。2010年代頃より普及が始まった。1万~2万円程度

ハロゲンランプは電球本体が1,000円以下で購入できる製品も多く、交換作業も簡単であるため、費用は安めです。ただし寿命が短いため、頻繁な交換が求められます。

HIDやLEDは、ハロゲンランプに比べると本体価格が高く、交換にも手間が掛かるため工賃も高額になりやすいです。

割れている場合はカバー交換またはユニット交換

「壁にこすった」「飛び石が当たった」などの理由で、ヘッドライトのカバーが割れてしまうことがあります。カバーが割れてしまっても、電球の点灯自体に問題がない場合であれば、表面のカバーのみを交換する方法が採れます。

カバー交換の費用は、工賃が3万~4万円程度+カバー代(数千円~数万円)となります。ただし、車種によってはヘッドライトのカバーだけを手に入れられないことがあります。そのような場合はユニット交換となり、費用が10万円を超えることがあります。

本体が故障している場合はユニット交換

内部の配線やコンピューターに異常がある場合などは、電球だけでなく本体すべての「ユニット交換」となることが多いです。

特に近年は、先進安全技術の一つとして「ハイビームロービームの自動切換え機能」「LEDのパターンを制御する機能」などを搭載したヘッドライトユニットもあります。

そのような高性能なユニットほど、ユニット交換時の費用は高額になりやすく、交換費用が10万円を超えることも珍しくありません。高級車や輸入車などであれば、20万円以上の出費となることもあります。

軽い傷ならDIYで修復も可能

亀裂と呼ぶべきほどではない、細かなひび割れやひっかき傷であれば、DIYで修復することも可能です。

カー用品店やホームセンターで「サンドペーパー」や「ヘッドライト用の傷消しコンパウント」を購入し、各製品の使用方法に則り、表面を磨いていきます。

こうした修復グッズは1,000円程度で購入できるため、軽度な傷であればDIYにチャレンジしてみるのもおすすめです。

ヘッドライト修理を依頼できる業者と費用相場

修理を依頼する業者によって、修理の質、使うパーツ、費用相場などが変わってきます。ここでは、以下3つの業者タイプに分け、それぞれの業者の特徴を解説します。

・ディーラー
・整備工場
・カー用品店

ディーラー

「ディーラー」では、メーカーが定める厳しい水準を満たすスタッフが在籍し、充実した設備の下、確実な修理をして貰えるため、安心して修理を任せることができます。

また、ディーラーの修理は「純正品」を使って行うのが基本であるため、パーツの質も信頼できます。ただしその分パーツ代や工賃が高くなりがちです。

HIDの交換を例にすると、ディーラーでは工賃込みで1.2万〜2万円近く掛かることがあります。※メーカー・モデル・お住まいの地域により異なります。

整備工場

「整備工場」では、メーカー問わずさまざまな車種の修理を受け付けており、修理に使うパーツも純正品・中古品・社外品・リビルト品などさまざまなものを選択できます。予算などを考慮し、柔軟に対応してくれることが整備工場の強みです。

ただし整備工場の場合、修理の品質にばらつきがあることに注意する必要があります。熟練の整備士揃いでディーラー顔負けの修理を行ってくれる整備工場もありますが、一方で整備士の腕や設備が不十分な工場もあり、当たりはずれがあります。

カー用品店

「カー用品店」では、店頭にたくさんのヘッドライト関連商品が並び、実際の商品を見ながら修理に用いるパーツを選ぶことができます。修理に掛かる費用も安めであり、ハロゲンランプの交換を例にすると、カー用品店では工賃込みで1,000〜2,000円程度です。

ただし、カー用品店の場合は、ディーラーや整備工場に比べると修理の技術が低いことが多く、カバー交換のような技術が問われる作業は、そもそも対応できない店舗もあります。

工賃とレバレートについて

車の修理における工賃は「工賃(技術料)=自動車標準作業点数×レバレート(1時間当たりの基本工賃)」の計算式で決まります。「自動車標準作業点数」は、日本自動車整備振興会連合会(日整連)により、車種・作業毎に定められており、どの業者に依頼した場合でも一定です。

一方「レバレート」は業者によって自由に定められるため、レバレートの安い業者に依頼すれば費用を抑えることができます。以下は、業者別のレバレートのおおよその目安です。

外車ディーラー、高級車ディーラーレバレート高
ディーラー、都心部の整備工場レバレート中
地方の整備工場、小規模な整備工場レバレート低

自分でヘッドライトのバルブ交換をする方法

「バルブ交換」であれば、電球を取り替えるだけの作業であるため、プロの業者に依頼せずに自分で行うこともできます。

ここでは、自分でヘッドライトのバルブ交換をする手順や注意点を解説します。

作業する前に注意すること

バルブ交換を行う場合、以下の注意点を確認の上、行うようにして下さい。

・怪我を防ぐため、作業は「手袋」をして行う
・ガラス管は素手で触らない
・作業前には必ずエンジンおよびヘッドライトを切る
・ヘッドライトが冷めてから作業する(点灯直後は電球が高温になっているので注意)
・HIDの場合、バッテリーのマイナス端子を外し電気をもとから止めておく

など
特にHIDの場合は注意が必要です。HIDのコネクターは、高電圧を発生させるバラスト※につながっています。
———————–
※「バラスト」とは
バラストは、HIDの電流を制御し安定させる装置。バッテリーから流れてくる直流電流をHIDで用いる交流電流に変換する役割がある。
———————–

コネクターに触れている時に車のライトスイッチが入ったりすれば感電する危険性がありますので大変危険です。バッテリーのマイナス端子を外し、電気を止めた上で作業をするようにしましょう。

交換手順

バルブ交換は以下の手順で進めていきます。

順序作業内容
1ボンネットを開ける
2ヘッドライト付近のコードを探す
3コードの先端にある「コネクター」を外す
4バルブを覆っている「ゴムキャップ」を外す
5バルブを固定している「金具(ストッパー)」を外す
6バルブを外す
7新しいバルブを装着する(ガラス管を傷つけないよう慎重に行う)
8「金具(ストッパー)」で固定する
9「ゴムキャップ」を被せる
10「コネクター」を接続する
11ヘッドライトの点灯確認を行う

ポイントとしては、「コネクター」「ゴムキャップ」「金具(ストッパー)」の3つを外した上でバルブを外すことになります。YouTubeなどにヘッドライト交換動画が数多くアップロードされていますので、イメージが付きにくい方は動画をみながら作業するのもおすすめです。バルブ交換だけであればさほど難しくはなく、作業時間は10分程度です。

ユニット交換はプロの業者がおすすめ

ユニット交換の場合は、作業が複雑になるため、経験がないと行うのは難しいです。ユニット交換をする上でフロントバンパーも外さなければならず、大掛かりな作業となりますので、プロの業者に依頼したほうが安心です。

修理費用を安く抑えるには

ヘッドライトの修理費用を安く抑える方法には、以下の4つがあります。

・メーカー保証を利用する
・リビルト品で修理する
・車両保険を使う
・故障車として売却する

以降ではそれぞれの詳細を解説します。

メーカー保証を利用する

新車で購入した車には、一定期間「メーカー保証」が付きます。保証期間内であれば、故障が生じても無料で修理が受けられます。

メーカー保証には「一般保証」と「特別保証」の2タイプがあり、ヘッドライト周りの故障は一般保証に該当します。一般保証の場合、新車登録の日から3年まで(もしくは走行距離6万kmまで)、無料で修理が受けられます。

ここで注意したいのは「消耗品」は保証対象外となることです。たとえば電球交換やヒューズ交換は消耗品の交換となるため対象外です。ヘッドライトそのものの故障、ユニット交換が発生する故障などであれば、消耗品ではないため保証対象となり無料で修理が受けられます。

リビルト品で修理する

「リビルト品」とは、使用済みパーツを分解・洗浄して、消耗品や不良箇所を交換し、新品に近い状態に回復させたパーツのことです。中古品のように劣化したままの状態でなく、新品に近い状態まで回復させており、それでいて新品と比べると価格が安いのが魅力です。

目安として、リビルト品は新品パーツの6割程度の価格で購入でき、たとえば新品のヘッドライトユニットが10万円する車であれば、リビルト品のヘッドライトユニットは6万円程度で手配できます。

ディーラーなどでも「リビルト品を使って修理して欲しい」と伝えれば対応してくれることもありますので、費用を抑えたい場合にはリビルト品も検討してみましょう。

車両保険を使う

「他車との衝突事故」「いたずら」「落下物」「台風や雹(ひょう)の災害」等によりヘッドライトが破損した場合、車両保険を使って修理をすることもできます。

また、「単独事故」や「当て逃げ」によって破損した場合でも、補償範囲の広い「一般型」であれば車両保険で修理が行えることがあります。ただし車両保険を使うと等級が下がり、次年度以降の保険料が上がりますので、軽微な修理であれば保険は使わず自腹を切って行ったほうがよいことも多いです。

故障車として売却する

故障車や損害車を専門で扱う「廃車買取業者」であれば、故障車を再利用するためのルートを確保しているため、ヘッドライトが大きく破損している車であっても良い値段で買い取ってくれることがあります。

ユニット交換などにより多額の修理費用が見込まれる場合は、修理はせず、売却して次の車に買い替えるのも一つの手でしょう。


修理でも買取でも!カーテンダーにお任せ

『カーテンダー』は、損害車買取実績ナンバーワンの株式会社タウが手掛ける修理買取サービスです。

長年損害車を専門に扱ってきたノウハウを基に、最適な修理方法を提案し、熟練のスタッフの手による確実な修理を行わせていただきます。月間250台以上の修理実績を誇り、たくさんのお客様からご好評を頂いております。

また修理だけでなく「損害車の買取サービス」も行っており、「敢えて修理はしたくない」「故障しているけれど買い取って欲しい」という要望にもお応えできます。

ヘッドライトが破損した車両はもちろん、事故などでフロント全体が大破してるような車両でも買取可能です。カーテンダーでは廃車を再販、再利用するルートを持っているため、こういったお客様側にとってもお得なサービスを提供することができます。

まとめ

このようにヘッドライトの修理は、故障のパターンによって修理方法や修理費用が異なってきます。単に電球が切れただけでありバルブ交換で解決できるパターンであれば、さほど修理費用はかからず、自分で修理を行うこともできます。

一方で、破損が大きかったり内部的な故障が生じていたりで、ユニット交換が必要なパターンですと、プロの業者に依頼する必要があり、修理費用も高額になりやすいです。

もしも修理費用が20万円30万円とあまりに高額になる場合は、「本当に大金を払って直すべきか」「そこまでして今の車に乗り続けるべきか」等をよく考慮した上で、修理すべきかを決めることが大切です。

私たち『カーテンダー』では、ヘッドライトの修理、お車の買取も含め、さまざまなご相談を受け付けています。もし愛車のヘッドライトが故障し、修理の進め方等でお悩みを抱えているようでしたらお気軽にご連絡ください。

カーテンダーでは創業25年以上の経験を活かして、お客様に最適な修理を提案いたします。
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