車が横転したらどうする?対処法・予防法を解説
「車の横転が怖い…どうすれば防げるの?」
「車が横転したら、どんなふうに対処すればいい?」
上記のような疑問を感じていませんか?
車が横転すると、大きな故障につながるケースがほとんど。
横転事故が発生する前に、なるべく予防したいものですよね。
安全運転を心がけたり、強風に煽られやすい場所を避けて運転したりすることで、横転を防ぎやすくなります。
横転事故が起きて修理を行う場合、100万円ほどかかってしまうケースも少なくありません。
損傷の度合いによっては、廃車にすることも検討しましょう。
当記事では、車が横転する原因や横転した際の対処法、修理にかかる費用などについて解説。
記事を読むことで、車が横転した際、冷静に対処できるようになるでしょう。
もくじ
「車の横転が怖い…どうすれば防げるの?」
「車が横転したら、どんなふうに対処すればいい?」
上記のような疑問を感じていませんか?
車が横転すると、大きな故障につながるケースがほとんど。
横転事故が発生する前に、なるべく予防したいものですよね。
安全運転を心がけたり、強風に煽られやすい場所を避けて運転したりすることで、横転を防ぎやすくなります。
横転事故が起きて修理を行う場合、100万円ほどかかってしまうケースも少なくありません。
損傷の度合いによっては、廃車にすることも検討しましょう。
当記事では、車が横転する原因や横転した際の対処法、修理にかかる費用などについて解説。
記事を読むことで、車が横転した際、冷静に対処できるようになるでしょう。
車が横転する6個の原因
車のような重くて安定感のある物体が横転するのは、想像がつきにくいものです。では、なぜ車の横転事故は発生するのでしょうか。
車が横転する主な原因としては、以下が挙げられるでしょう。
- 1.車の全高が高い
- 2.急ハンドルを切った
- 3.荷物が多い
- 4.側面から追突された
- 5.強風を受けた
横転する原因を知っておくことで、思わぬ横転事故を引き起こしてしまうリスクも低減させられます。
知らず知らずのうちに事故を招くことがないよう、原因について詳しく知っておきましょう。
1.車の全高が高い
全高の高い車は、低い車よりも横転する確率が高いと言えます。というのも、全高が高いと車の重心も高い場所に位置することになるため、追突されたり斜面に落ちたりした際に横転を招きやすくなるのです。
横転しやすい具体的な車の種類としては、以下が挙げられるでしょう。
- ・ミニバン
- ・トラック
- ・バス
- ・SUV
- ・軽ハイトワゴン
上記とは反対に、スポーツカーのような重心の低い車は横転しにくい傾向にあります。
2.急ハンドルを切った
急ハンドルは、横転事故を招く大きな原因となり得ます。急ハンドルを切ることで車に大きな遠心力がかかり、車のバランスが取れなくなって横転することがあるのです。
ハンドル操作は慎重に行い、丁寧な運転を心がけましょう。
3.荷物が多い
乗せている荷物が多すぎる車は危険です。例としては、ルーフに積んだ荷物が多すぎて重心が高くなっている車や、荷台に荷物を積みすぎているトラックなどが挙げられます。
車にたくさんの荷物を載せていると、急ハンドルを切った時と同様に車体がバランスを崩しやすくなります。
バランスを崩した拍子に横転する可能性があるため、積み込む荷物の量はほどほどにしましょう。
4.側面から追突された
車の横側に他の車から突っ込まれると、車が横転する可能性があります。とりわけ横転事故が発生しやすいのは、横転する車のタイヤが縁石などの段差に接しているケースです。
段差に接触している状態で車に突っ込まれると、より車体が傾きやすくなって横転しやすくなってしまうのです。
車にぶつかられたことによる横転事故は、単独での事故に比べて大きな事故につながりやすい傾向にあります。
車に及ぶダメージが大きいだけでなく、乗っている人が車の外に投げ出される可能性もあるでしょう。
5.強風を受けた
走っている途中で強い風が吹いてくると、横転を引き起こす原因になり得ます。強風によってハンドルが取られ、車体がバランスを崩すケースがあるためです。
強い雨の日や雪が積もっている日は特に危険。地面が滑りやすい状況で強い風に煽られることで車が上手く操縦できなくなり、横転事故を引き起こす可能性が高まります。
車のスピードが出ていればいるほど、強風時に滑ったり横転したりしやすくなります。
車が横転しやすい風速は10m/s〜
上記では、車が横転する主な原因について解説しました。先ほどの通り、車は強い風に吹かれることで横転しやすくなります。では具体的に、どのくらいの風速になると横転するリスクが出てくるのでしょうか。
目安として、平均風速が10m/s以上となったら慎重に運転するようにしましょう。10〜15m/sの中で運転を行うと、常に横からの風に車が流されているような感覚を覚えます。
15〜20m/sともなると、さらに流される感覚が強くなります。歩いている人の中には、転んでしまう人も出てくる風速です。
多くの場合、15m/sを超えると高速道路は通行止めになり、走れなくなります。
10〜15m/sの時点でも、速度が規制されるケースがほとんど。
よって10m/sを超えたあたりからは、十分に気をつけた方がいいと言えるでしょう。
横転するとさまざまな場所にダメージを負う
車が横転すると、車体のさまざまな場所に大きなダメージを負うことになります。特に車のフレーム部分やエンジンなどに損傷を負った場合、修理や交換に高い技術力が必要となることに。それに伴って、長い修理期間や高い修理費用がかかりやすくなるでしょう。
車が横転した時にダメージを負いやすい主な部位としては、以下の場所が挙げられます。
- ・ガラス
- ・ドア
- ・側面のフレーム
- ・ルーフ
- ・エンジン
特にフレームやルーフを傷つけてしまった場合、精巧な修理技術が必要となるため、費用も高くなりやすい傾向にあります。
横転してしまった後の対処法
車が横転してしまった後は、その車を修理するか廃車にするかを判断する必要があります。
大切な車であれば、廃車にせず修理して乗りたいところです。しかし、実のところ横転した車は完全に元の形に戻すのが難しいというのが事実。というのも車は、横転してしまうと車全体がひどく歪んでしまうケースがほとんどであるためです。
先ほどの通り、車が横転すると、側面のフレームが大きく損傷しやすい傾向にあります。
フレームは、数ある車のパーツの中でも元の状態に戻すのが難しいパーツ。横転事故の場合はとりわけひどく歪んでしまっていることが多いため、完璧に元通りにするのは不可能に近いのです。
フレームがゆがんだ状態で車に乗り続けると、歪む前のような安全な走行を行うのが難しくなります。
安全性だけでなく、費用面も懸念点の1つ。エンジンのような繊細な部品の修理も行うことになれば、その分費用もかさみやすくなるでしょう。
上記のような事情から、横転した車を修理して乗り続けるのは難しいというのが実情。
安心して車に乗り続けたい方は、修理するのではなく、今乗っている車を廃車にするのも対処法の一つとして考えておいた方が良いでしょう。
横転事故によってエンジンが故障するケースも
車が横転した場合、前述の通りエンジンまで故障する可能性があります。横転事故によってエンジンが故障する流れはやや複雑です。
エンジンには、エンジンオイルを蓄積しておくオイルパンというパーツが存在します。オイルパンはエンジンの下の方にあり、普段は下のオイルパンからオイルを組み上げる形で使用しています。
しかし横転事故によって、エンジンやオイルパンの向きが横になったり上下逆さまになったりすると、オイルパン内部にあるオイルがエンジンの中へ一気にたくさん注ぎ込まれてしまうことに。
するとエンジンを構成するパーツの一つである筒「シリンダー」にエンジンオイルが入り込み、エンジンの中がダメージを負ってしまうのです。こうした現象のことをオイルハンマーと呼びます。
オイルハンマーが起こると、エンジンが大きく損傷することに。そうなれば、故障して載せ替えなどの処理が必要となるでしょう。
横転した際にかかる修理費用
先ほどの通り、横転した車を修理するのには多額の費用がかかります。では具体的に、どのくらいの費用がかかることになるのでしょうか。
結論から言うと、車が横転してしまった場合、最大で100万円以上の費用がかかるケースも珍しくありません。
多額の費用が発生してしまう主な原因は、エンジンです。
前述の通り、横転事故が発生すると車の内部にあるエンジンまで故障してしまうこともしばしばあります。
エンジンが故障した場合、載せ替えを行わねばならないケースもあるでしょう。
載せ替えとは、壊れたエンジンを車から降ろして、新たなエンジンを取り付けること。載せ替えを行う上ではたくさんのパーツを取り外さねばならないため、その分手間もかかり、工賃も高額となってしまうのです。
工賃だけでなく、本体自体の値段も高いのがエンジン。エンジンは車を動かす上で欠かせない重要なパーツであり、さまざまな高性能技術が詰め込まれた精密機器です。そのため、決して安い価格では購入できません。
特に最近作られた新しいエンジンの場合、テクノロジーの進歩によって多くの機能が搭載されているため、本体の価格も高額になりやすい傾向にあります。
さらに同じ車種であっても、性能の高いエンジンを搭載している車であれば、グレードの低いエンジンに比べて高くなりやすいでしょう。
中古のエンジンを使用した場合でも100万円程度、新品を使用すると150万円以上かかることになります。
横転事故を防ぐためのポイント4選
上記では、横転事故によってダメージを負うパーツなどについて解説しました。大切な愛車を傷つけないためにも、できる限り横転事故は防ぎたいもの。とはいえ、どのようにして防げば良いのでしょうか。
横転事故を防ぐために覚えておきたいポイントは、以下の通りです。
- 1.安全運転を心がける
- 2.強風の際に窓を開けない
- 3.天気予報をチェックしてから出かける
- 4.風に煽られやすい場所をなるべく走らない
1.安全運転を心がける
スピードの出し過ぎや急ハンドル、急ブレーキといった行為は、車体がバランスを崩して横転する大きな原因になり得ます。
横転するだけでなく、あらゆる事故を引き起こすことにもつながるため、丁寧な運転を心がけましょう。
雨や雪によって滑りやすくなっている時や、強い風が吹いている時は、とりわけ慎重な運転を行う必要があります。
2.強風の際に窓を開けない
「強風の時に窓を開ければ、うまく風が通り抜けて横転のリスクを下げられるのでは」と考えている方もいるでしょう。
しかし、強風の際は絶対に窓を開けてはいけません。強風の日に窓を開けると、外から入ってきた風が車の天井を持ち上げて、車体を浮かせることがあるためです。
横転のリスクが高いだけでなく、外から飛んできたゴミなどが車内に侵入して事故を誘発する可能性も。強風時は窓を閉めて運転しましょう。
3.天気予報をチェックしてから出かける
天気予報をチェックし、強風に関する注意報が出ていないかを確認しましょう。
出発時には強い風を感じなくても、突然強風が吹き始めるケースは往々にしてあります。
とりわけ注意すべきなのは、山に出かけるケースです。山の天気は変化しやすいため、しっかりと天気予報で風に関する予報を確認しておきましょう。
長旅になる場合は、スマホやラジオを通して天気の状態をこまめにチェックすることも重要です。
4.風に煽られやすい場所をなるべく走らない
強風に煽られて横転するリスクの高い場所は、なるべく避けるのが賢明です。強風による横転リスクのある場所の例としては、以下があげられるでしょう。
- ・山間部
- ・ビルの谷間
- ・トンネルの出口付近
- ・土手の上
- ・橋の上
山間部やビルの谷間、トンネルの出口付近は強い風が吹き抜けやすいため、車が強風にあおられるリスクが上昇します。
土手の上や橋の上といった場所は、周りに風を遮ってくれる壁などが存在しないため、ダイレクトに強風の影響を受けて横転しやすくなってしまいます。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
車の横転事故にはさまざまな原因がありますが、特に横転を引き起こしやすくなるのはスピードの出し過ぎや急ハンドル、急停止といった危険な運転です。スピードが出過ぎていると、強風によってバランスを崩しやすくなったり、カーブを曲がりきれず横転したりする原因となります。
横転事故によってエンジンなどの重要なパーツに損傷が及べば、高額な修理費用が発生する可能性も。
常に安全な運転を心がけ、横転事故を招くことがないように気をつけましょう。
万が一車が横転してしまった場合は、車の修理を行うのではなく、廃車にしてしまうというのも選択肢の1つに入れておくと良いでしょう。
カーテンダーでは、月間250台以上もの修理を行っています。横転事故の際など、修理が必要になったときは、修理実績豊富なカーテンダーにぜひお問い合わせください。
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