ブレーキランプの修理はどこでする?切れた時の対処法と費用について解説!
ブレーキランプは、後ろの車にブレーキをかけていることを知らせる重要な役割があるため、ブレーキランプが切れていたり故障していると事故を誘発してしまいます。
また、ブレーキランプが切れたまま車を走行させると法律違反にもなります。そこで今回は、ブレーキランプが切れた際の修理場所や対処法、費用について詳しく解説します。
もくじ
ブレーキランプが点かない3つの主な要因
ブレーキランプが点かない要因は様々で、それぞれに適した交換や修理が必要となります。ここでは、ブレーキランプが点かない3つの主な要因について詳しく解説します。
球切れ
まず、ブレーキランプが点かない一番多い要因として、球切れが挙げられます。特に昔ながらの白熱球の電球を使用している車ではよく発生します。
電球は振動や衝撃によってフィラメントが切れやすく、寿命も短いため、頻繁な交換が必要となることがあります。一方で、現代の多くの車ではLEDランプが使用されており、LEDは非常に長寿命で球切れの可能性が低いです。
しかし、それでも回路の問題や製造不良などで故障することが稀にあります。
スイッチの不具合
基本的にブレーキは、ブレーキペダルを踏むことでブレーキスイッチが作動し、ランプが点く仕組みがあります。しかし、このスイッチの接触部分に不具合が発生すると、ランプが点かなかったり、点きっぱなしになることがあります。
ランプが点かないことはもちろん、エンジンを止めてもランプが消えず、バッテリーの充電がどんどん減少してしまい、最終的にバッテリーが使えなくなる可能性があります。
断線
球切れでないにもかかわらず、ブレーキランプが点かない場合は、断線している可能性があります。あまり見られないケースですが、でこぼこ道など整備されていない道を走るとその弾みで電球が外れてしまい、接触不調を起こす場合もあります。
ほとんどの場合、再度付け直すことで改善できるため、電球がきちんと装着されているか、緩みはないかなど確認しましょう。
業者別ブレーキランプの交換に必要な費用
ブレーキランプは、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店で交換してもらえます。それぞれの交換費用は以下の通りとなっています。
業者 | 交換費用 |
ディーラー | 3,000円〜 |
ガソリンスタンド | 2,000円〜 |
カー用品店 | 1,000円〜 |
ここでは、それぞれの業者の特徴について詳しく解説します。ただし、車種によって大きく異なることもあるため、参考程度に見て下さい。
信頼性の高さならディーラー
ブレーキランプの交換をディーラーで行う場合、作業はメーカー認定の整備士によって行われます。純正部品の使用とメーカー推奨の方法に基づく作業が実施されるため、安全性と品質が高いレベルで保証されます。
この信頼性は、ディーラーの特徴であり、他の業者と比べて費用が高くなる傾向がありますが、その分の価値があります。さらに、ディーラーでは他に隠れた問題があればその場で点検・修理も可能なため、安心して任せられます。
信頼性を最優先に考えるドライバーには、ディーラーでの交換がおすすめです。
時間重視ならガソリンスタンド
ガソリンスタンドは都市部から郊外にかけて、あらゆる場所に店舗があります。
そのため、急にブレーキランプが故障した際にも、すぐに最寄りのガソリンスタンドで交換を依頼することが可能で、急いでいる方や時間を重視している方にとって、非常に便利です。
しかし、ガソリンスタンドでの交換にはいくつか注意点もあります。一部のガソリンスタンドでは、特定のランプの在庫がない場合があるため、事前に確認が必要です。
また、特に混雑している時間帯や小規模なガソリンスタンドでは、作業を行う専門のスタッフが不在であったり、繁忙期にはアルバイトスタッフが作業を行うこともあるため、作業品質にバラつきがあることがあります。
アルバイトスタッフの場合、専門的な技術を持っていないこともあるため、ランプを傷つける恐れがあることも考慮する必要があります。そのため、ガソリンスタンドでの交換を選ぶ際は、在庫の確認や作業スタッフの資質、評判などを事前に調査することが望ましいです。
コスパ重視ならカー用品店
カー用品店でのブレーキランプ交換は、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。
多くのカー用品店では、豊富なランプの在庫を持っているため、その日のうちに作業してもらえる可能性が高く、工賃も一般的に安価です。しかし、カー用品店でもいくつかの注意点があります。
人気のカー用品店や休日などの忙しい時間帯は、ピットが混雑していることがあるため、待ち時間がかなり長くなる可能性があります。事前に予約や空いている時間を確認するとスムーズに交換ができるでしょう。
また、住んでいる地域によっては、カー用品店自体が存在しない場合もあるため、事前に最寄りの店舗の所在地と営業時間をチェックしておくといいでしょう。
ブレーキランプを自分で交換する場合
ブレーキランプの交換は自分でもできますが、新しい電球や交換するための工具が必要となります。
インターネットでの購入でも購入できますが、W(ワット)数や口金形状が一致しないと装着できませんので、車の取扱説明書やカー用品店で適合表を参照しながら選ぶ方が確実です。
不明点があれば、カー用品店の店員に相談するといいでしょう。電球の価格は通常300円前後で、交換作業は車種にもよりますが、15分程度で完了することが多いです。
ランプカバーのネジを外し、切れた電球を取り替えるだけの手順ですが、車種によっては特別な工具が必要なこともあります。具体的な交換手順は以下の通りです。
- 1.ドライバーでテールランプのネジを外す。
- 2.ランプ本体を裏返し、ソケット部分を左右どちらかに回して取り外す。
- 3.古い電球をソケットから取り出し、新しいものと交換する。
- 4.ソケットをランプ本体に戻す。
- 5.エンジンをかけ、ブレーキランプが正常に点灯するか確認する。
車種によってはパーツの取り外しが必要な場合もあり、誤った手順では接触不良やパーツの破損が起きることも考えられます。したがって、ブレーキランプの交換は自分で作業するのではなく、業者に依頼することが安全で確実な方法です。
ブレーキランプが切れているかどうか確認する方法
運転しているときに後方をチェックする機会が少ないため、ブレーキランプが切れているかどうか気付きにくいことが多いです。
ここではブレーキランプの球切れを素早く確認できる方法について、いくつかご紹介します。
人に見てもらう
まず、一番簡単な方法は友人や家族など、他の人に車の後ろでブレーキを踏んだ際にランプが点灯するか見てもらうことです。
この方法は即座に確認できるため、効果的です。
スマホで動画を撮る
スマートフォンで動画を撮る方法も非常に有用です。
車の後ろにスマホを設置し、ブレーキを踏む動作を録画するだけで、後で確認することができます。
鏡や反射を利用する
鏡や反射を利用する方法もあります。
車を鏡の前に停め、鏡を通してブレーキランプを観察することも可能です。特別な機器が不要なため、手軽に試せる方法と言えるでしょう。
切れた際に警告灯が表示される車種もある
近年の車種では、ブレーキランプが切れた際に警告灯が表示される機能がついているものもあります。
これにより、ランプが切れていることをドライバーにすぐに知らせることができるため、安全対策がさらに強化されます。
ブレキーランプの交換目安
項目 | 白熱球 | LED電球 |
寿命 | 1,000~2,000時間 | 50,000時間程度 |
切れ方 | 突然切れる | 徐々に光量が減る |
ブレーキランプやテールランプの電球については、主に白熱球とLED電球の2種類が用いられており、それぞれの特性と寿命には明確な違いがあります。
白熱球は昔ながらの電球で、寿命が1,000〜2,000時間とされています。
この範囲内での寿命は、車の使用方法やランプの使用頻度、さらには使用環境によって変わるため、特に夜間運転などで頻繁にランプを使用するドライバーは、電球が切れるリスクに留意する必要があります。
白熱球の場合、寿命が尽きると突如として切れる特性があります。一方、LED電球は寿命が非常に長く、50,000時間ほど持つことが一般的です。
最近の新車ではLED電球が標準装備されることが多く、車を乗り換えるまで電球を交換する必要がない場合もあります。
LED電球の特徴として、突然消えることはなく、徐々に光量が減っていくことが挙げられるため、光量の変化に注意して定期的なチェックを行うとよいでしょう。
ブレーキランプが切れたまま放置すると法的違反になる
ブレーキランプが切れた状態での運転は、単なる装備の不備ではなく、法的な違反となり得ることを理解する必要があります。
走行中にランプが切れたことに気づかないことが多いのが、これらのランプの特性です。ブレーキランプやテールランプは、運転者自身が視認しにくい位置にあるため、切れていることに気づかずに走行してしまうことがよくあります。
しかし、ランプの機能は周囲の車両との安全なコミュニケーションを保つために極めて重要であり、それらが正常に機能していない状態での運転は、他のドライバーや歩行者に対して危険をもたらすことがあります。
ランプの不点灯は整備不良として道路交通法に抵触し、罰則の対象となります。
車種 | 違反点数 | 罰則金 |
大型車 | 1点 | 9,000円 |
普通車 | 1点 | 7,000円 |
二輪車 | 1点 | 6,000円 |
原動機付自転車 | 1点 | 5,000円 |
ブレーキランプやテールランプが切れている場合、違反点数は1点で、反則金は車種によって異なり、大型車は9,000円、普通車は7,000円、二輪車は6,000円、原動機付自転車は5,000円となります。
ランプが片方だけ切れていても、整備不良とされ、車検も通りません。これらの罰則があることを考慮すると、ランプのチェックは日常のルーチンとして取り入れるべき重要な習慣であると言えるでしょう。
ランプが切れた際には、ただちに交換を行うことが求められます。ランプの正常な機能は、単に自身の運転の安全だけでなく、他者との安全な道路共有にも貢献します。
ランプの状態を常に気にかけ、定期的なチェックと必要なメンテナンスを怠らないよう心掛けることが、責任ある運転者としての基本的な姿勢となるでしょう。
まとめ
もしも愛車をどこで修理してもらうべきか迷っている方がいれば、地元のディーラーやガソリンスタンド、板金修理工場、カー用品店に行く前に、カーテンダーにご相談ください。
私たち『カーテンダー』では、修理・買取も含め、さまざまなご相談を受け付けています。もし愛車が故障し、修理・買取の進め方等でお悩みを抱えているようでしたらお気軽にご連絡ください。
カーテンダーでは創業25年以上の経験を活かして、お客様に最適な修理を提案いたします。
電話・フォームからお気軽にお問い合わせください。
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